金田2025/02/21
今年もまた。
こんにちは、事務の金田です。
先日、近くへ寄ったついでに豊橋公園内をお散歩してきました
まだまだ冬枯れといった様子ですが、ちらほら春の訪れも見受けられますね。
お散歩の後は、三の丸会館でお茶をいただいてきました。
季節のお菓子は梅を模したもの。
本格的に咲き出すのが楽しみです。
さて、今年が始まって初めてのブログ、
またその話か……と言われそうですが、
なんと今年もNHK大河ドラマを観ています(笑)
大河ドラマ「べらぼう」
https://www.nhk.jp/p/berabou/ts/42QY57MX24/
「日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き
時にお上に目を付けられても面白さを追求し続けた人物
“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯。
笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマ!」
(公式サイトより)
横浜流星演じる蔦屋重三郎を主人公に、
江戸時代(18世紀半ば)の経済や町人文化が描かれていくようです。
(現在第七回まで放送)
国盗りなどアクションモノと比べて、それなりに平和な時代の文化モノは
大河ドラマとしてはやや地味なテーマと思われるかもしれませんが、
舞台は、百万都市とも言われ同時期の世界の国々の都市とは比較にならない
大人口を抱えた「大江戸」。
そんな大勢の人々の中から生まれるアイディアは、目新しく活気がありますよね。
何より、主人公がカラっとした性格で一生懸命なので
観ていて清々しく、今のところ楽しく視聴出来ています。
実在の蔦屋重三郎が活躍したのは1700年代の後半、
喜多川歌麿や東洲斎写楽などの「浮世絵師」をプロデュースして
数多くの「錦絵」(多色刷りの木版画)を刊行したことで知られています。
実は「浮世絵」、好きなジャンルだったりします!
特別に詳しくもなく現物の収集までは至りませんが、
身近で展覧会などあるとよく観に行きます。
「浮世絵」というと、昭和世代だと
某メーカーのお茶漬け海苔のオマケ
「東海道五十三次カード」が頭に浮かびませんか?
歌川広重が描いた木版画のシリーズが一枚、
お茶漬け海苔のパッケージに封入されていて、
なおかつ、応募券を集めて応募すると
コンプリートセットがもらえるという……
そんなこともあって、歌川広重という浮世絵師の名前は、
割と早くから知っていました。
展覧会を観に行くまでになったきっかけは、その広重で、
「江戸開府400年記念」と称していたので2003年だったと思うのですが、
首都としての江戸(東京)を様々な角度から眺めてみる
といったような趣旨のテレビ番組をたまたま観て、
その中で、広重の「名所江戸百景」がとりあげられていたのです。
「名所江戸百景」とは、名前の通り江戸の名所の数々が描かれた木版画集で、
カラフルな色づかいと絶妙な構図が目を引く、広重最晩年の傑作です。
例えば亀戸天神や両国の花火や高田馬場など、
絵の中に描かれている土地の当時の様子と、
今現在はどのような景色なのかを、
CGを多用して比較する?みたいな番組内容だったような?
ちょっと記憶がさだかでないのですが……
時期は前後すると思うのですが、こちらもたまたま、
事務所のマガジンラックにあった建築雑誌「新建築」で、
栃木県の馬頭町広重美術館(※現那珂川町馬頭広重美術館)の
記事が掲載されているのを見たことがありました。
へぇ、広重の名前を冠した美術館があるのだなぁとその時は思って、
そういう美術館がある、ということを覚えていたのです。
それで、テレビ番組を観た後、紹介されていた「名所江戸百景」を
どこかで実際に観れないものかと検索して、
恵那市にある中山道広重美術館という、
「名所江戸百景」を所蔵している美術館にたどり着いたのでした。
名古屋から中央線で一時間くらいの恵那駅前にあり、
豊橋からでも割りと行きやすい立地です。
それ以降、何か面白い展示があれば年に一、二回くらい通うようになりました。
といってもコロナ禍で、最近は全く行けていないのですが……
それとしても、「名所江戸百景」を観に行ったのを始まりに、
浮世絵関連の展示があると、この美術館に限らず時々のぞくようになったのでした。
現在では、絵画的骨董品の扱いの浮世絵ですが、広く出回っていた当時は
新聞/アイドルのブロマイド/漫画雑誌・アニメのポスター/
タブロイド紙/旅行ガイド/ペーパークラフト
と言い換えてもいいくらいの、多岐にわたる役割を
備えていたのではないかと思います。
ヨーロッパに日本の美術品を輸出する際、
緩衝材として浮世絵が使われ(葛飾北斎の作品だったといわれています)
それに目をとめた人がいたことが、ヨーロッパでジャポニズム(日本趣味)が
流行するきっかけになったのだというエピソードがあります。
記録が少なく真偽のほどはわかりませんが、
そんな偶然が起こってもおかしくないくらい
浮世絵が手近にある存在だったのでしょうね。
ところで、広重と同時代の歌川国芳も、人気がある絵師です。
「名所の広重」と並べて「武者絵の国芳」などと言われ、
物語に出てくるヒーロー達の錦絵を得意としました。
猫好きとしても知られていて、猫も絵の題材になっています。
東海道五十三次の宿場町の名前を猫にからめてもじった、
「其のまま地口猫飼好五十三疋」
(そのままじぐちみょうかいこうごじゅうさんびき)
の絵葉書を最後に紹介しますね。
「大判」という、B4より少し大きめのサイズの用紙を縦三枚分並べてあるので、
絵葉書にしてもダイナミックでインパクトがあります!
おがさけ(尾が裂け)→おかざき(岡崎)
みなぶち(皆ブチ)→みなぐち(水口)
などなど……
中にはまぁまぁ苦しい地口(※ダジャレのようなもの)もありますが、
猫の表情や生態がまさに猫飼いの視点で、面白いですね。
今年は大河ドラマに連動して、
浮世絵関連で面白い展示が各所でありそうなので、とても楽しみです!
それではまた。
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